2021年7月17日に発売されたBURST OF DESTINY。そこに収録された【ふわんだりぃず】。
鳥獣族で統一されているテーマで、下級ふわんだりぃずを連続召喚した後、アドバンス召喚を行いボードアドバンテージを取っていくデッキです。
発売前は「めちゃめちゃ強い!」と紹介されていましたが、1か月も経つと優勝報告が激減しました。
なぜでしょう?本当に強いのでしょうか?
逆に、「ふわんだりぃずに勝てない…」とお悩みの方も、この記事を読んでみてください。
これらの疑問を解決するべく、この記事ではふわんだりぃずの問題点やプレイングでのキーポイントについて解説していきます。
一か所止められると、成す術がない!
結論から言うとこれにつきます。
「灰流うらら」とか「無限泡影」とか「エフェクト・ヴェーラー」とか…
今の時代を彩る「手札誘発」。これらのカードたちにはもちろん弱いのですが、もう少し具体的に見ていきたいと思います。
「一か所止められると成す術がない」について、「なぜ成す術がないのか」「止められるとどうなるのか」という点を深掘って解説していきます。
連続召喚に依存しすぎる
基本的にふわんだりぃずデッキは下級モンスターで展開しながら、「ふわんだりぃず×いぐるん」で上級の鳥獣族モンスターをサーチした後に、上級の鳥獣族モンスターをアドバンス召喚します。
この流れの一部分が途切れるだけで、その後の展開が難しいんですね。これがものすごくキツイ…
また、「ふわんだりぃず×いぐるん」だけでなく、下級ふわんだりぃずのいずれにも言えることですが、召喚成功時の誘発効果が無効化されると、後続の召喚効果も発動できません。
展開先の変更ができない
上記に続きますが、【ふわんだりぃず】はその制約上、効果を使うとそのターン中は特殊召喚を禁止されてしまいます。連続召喚が止まったあと、残された手段は魔法・罠で防御を手厚くすることのみです。そのため、「モンスターの展開が止められたから、リンクしよう!」みたいな切り替えができないんですよね。そこが、今の遊戯王としてはキツイところです。
事故率が高い
これは発売後、実際に回してから気づいたことですが、事故率が高いんです。
事故率が高い最大の理由は、
本当に初動となるカードは「ふわんだりぃず×ろびーな」だけだから。
どういうことかというと、下級ふわんだりぃずの効果を振り返ってもらえれば分かるのですが、ざっくりいうとこんな感じです。
「ふわんだりぃず×ろびーな」→レベル4以下の鳥獣族サーチ
「ふわんだりぃず×いぐるん」→レベル7以上の鳥獣族サーチ
「ふわんだりぃず×とっかん」→除外されているふわんだりぃずを手札に戻す
「ふわんだりぃず×すとりー」→墓地のカードを除外
「ふわんだりいず×ろびーな」以外を言い換えると…
「ふわんだりぃず×いぐるん」=リリース要因のモンスターが他にいないと展開不可能
「ふわんだりぃず×とっかん」=ふわんだりぃず除外されていなければ展開不可能
「ふわんだりぃず×すとりー」=墓地にカードがないと展開不可能
つまり、フィールドや墓地などの状況に関係なく展開できるカードは「ふわんだりぃず×ろびーな」しかいません。そのため、「ふわんだりぃず×ろびーな」の確保ができないと必然的に厳しい状況に立たせられます。
後攻時の展開がきつい
一言でいえば「盤面を返せない」につきます。
連続召喚に依存し過ぎている「ふわんだりぃず」は、後攻だと捲るのがほとんど困難です。
理由として、
・下級ふわんだりぃずには、相手の効果を無効化できるものがない
・連続召喚を無効化されると、ふわんだりぃずの展開が困難
現代の遊戯王において、特に環境デッキでは2妨害、3妨害は当たり前の時代です。1度妨害されただけで身動きが取れなくなるのは厳しいですよね。
下級ふわんだりぃずの攻撃力
他デッキであれば仮に展開を止められた場合でも、バトルフェイズに移行して、フィールドを整えるということも可能でしょう。ふわんだりぃずデッキの場合は下級モンスターの攻撃力が総じて低く、戦闘での突破が難しい状況に陥ります。
謎の地図があっても、展開できないことがある
発売前には僕自身が勝手に、「ふわんだりぃずと謎の地図」はある種「ふわんだりぃず専用の二重召喚」とさえ思っていました。しかし、実際に回してるとうまく回らないことも多く、魔法・罠セット&エンドということも多かったです。
その理由は…
下級ふわんだりぃずが手札に1枚しかいない場合、「ふわんだりぃずと謎の地図」での展開を止められると召喚権が余っていても後続展開ができないから
これは盲点でしたね。
回す前は、サーチの連続で後続が続きそうに思っていたんですけと、思ったよりも動けませんでした。そのため、ふわんだりぃずモンスターの効果が無効化されるとどうすることもできない状態になってしまいます。
もちろん強い箇所はある
もちろん強い点もあります。以下に挙げてみました。
・特殊召喚をしない
・除外をメリットに変えられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特殊召喚しない
手札誘発の代表格でもある「増殖するg」。相手デッキの「増殖するg」を腐らせることができます。これは非常にメリットです。
他にも特殊召喚封じである「虚無空間」や「虚無魔人」、「烈風の結界像」などの特殊召喚封じをするカードをすべて踏み倒せるのは最高です!
除外をメリットに変えられる
下級ふわんだりぃずはフィールドを離れると、墓地にはいかず除外されます。そのため、「次元の裂け目」や「マクロコスモス」といった除外する効果のカードとは非常に相性が良いです。
中でも、「ディメンション・アトラクター」は「ふわんだりぃず」と相性が良いということで注目されています。
解決するには
長所よりも短所の方がたくさんあったのですが、この短所をうまくフォロー出来ないかと自分なりに考えた解決法です。
サクリファイス・エスケープをうまく使う
個人的に【ふわんだりいず】にとってはイチオシなプレイングです。理由は、
妨害されるときにキツイのは「灰流うらら」よりも「無限泡影」や「エフェクト・ヴェーラー」と思っいるから。
少し限定的な場面かもしれませんが、除外に下級ふわんだりぃずモンスターがいれば、チェーン処理でうららは回避できます。
→(「灰流うらら」はモンスター効果に直接チェーンする形でないと無効化できないため)
そのためプレイングで回避できる場面も多いですが、直接チェーンの必要がない「無限泡影」や「エフェクト・ヴェーラー」はかなりきついです。
そこで考えたのが、「サクリファイス・エスケープ」。
プレイングも磨けるため一石二鳥でした!ちなみに僕が使用したカードは以下の2枚です。
・「月の書」
・「エネミー・コントローラー」
これらの2枚はサクリファイスエスケープだけでなく、相手の展開の妨害もできる点が非常に優秀でした。
手札誘発を多めに入れる
先攻型に特化することも考えましたが、基本的に大会ではマッチ戦なので、先攻になる確率は五分。
先攻特化にして1戦目が後攻の場合、負ける確率が上がってしまいます。後攻だったとしても、相手に展開されないように手札誘発を多めに積みましょう。
「灰流うらら」や「無限泡影」はもちろんのこと、「ディメンション・アトラクター」や「浮幽さくら」といったトリッキーな手札誘発もおすすめです。
ちなみに「浮幽さくら」は個人的には相性が良いと思っています。
【ふわんだりぃず】はエクストラを使わないことから、今流行りの「DーHERO デストロイフェニックスガイ」ギミックや「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」をつぶすことができます。
「ドラグマ・パニッシュメント」による下級ふわんだりぃずサーチ
「浮幽さくら」との相性も良い「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」ですが、エクストラに「鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ」が入っている場合、「ドラグマパニッシュメント」で墓地に送れば、下級ふわんだりぃずをサーチすることが可能です。
相手の盤面を破壊しつつ後続の確保ができ、捲ることが苦手&事故率が高い【ふわんだりぃず】にとっては相性が良かったです。
相手の展開を妨害する策を練りこむ必要あり。
ふわんだりぃずが他の展開デッキと決定的に違う点は、止められた場合の次の手を打ち出すことが極めて難しい点だと考えています。
他のデッキであれば、「止められたからリンクしよう、融合しよう」なんてことができますからね。
ふわんだりぃずはその制約上、この方法ができません。だからこそ、相手への妨害をいかに質の高い妨害にするかを考える必要があると思います。
もしかしたら、まだ光を浴びていないマイナーなカードが、ふわんだりぃずにおいては光る!」なんてこともあるかもしれません。
様々なカードを研究しながら、【ふわんだりぃず】デッキの質を高めたいですね。
といいつつ、本当は新規ほしい…
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