2021年7月17日に発売されたBURST OF DESTINYで初収録された【ふわんだりぃず】は連続召喚を行いながら展開する鳥獣族のテーマです。
発売当初は優勝報告があったものの、一時は環境から遠のいていました。
しかし、10月14日発売のDIMENSION OF CHAOSにて収録された「ふわんだりぃずの旅じたく」によって大会優勝報告が増えてきましたね。
ですが実際には、まだまだ他デッキと比べると大会での勝率は高くはありません。
今回、デッキ紹介や展開、相性の良いカードを改めてまとめつつ【ふわんだりぃず】が苦手な「後攻の戦術」について述べていきます。
デッキ紹介
まずは一般的な【ふわんだりぃず】デッキの構成をみていきましょう。
【モンスター】
・ふわんだりぃず×ろびーな 3枚
・ふわんだりぃず×いぐるん 2~3枚
・ふわんだりぃず×すとりー 1~2枚
・ふわんだりぃず×とっかん 1枚
・ふわんだりぃず×えんぺん 1枚
・烈風帝ライザー 1枚~2枚
・霞の谷の巨神鳥 0~1枚
・ディメンション・アトラクター 3枚
・浮幽さくら 0~2枚
・増殖するG 0~3枚
・灰流うらら 0~2枚
【魔法】
・ふわんだりぃずと謎の地図 2~3枚
・ふわんだりぃずと旅じたく 3枚
・強欲で謙虚な壺 3枚
・金満で謙虚な壺 3枚
・強欲で謙虚な壺 0~1枚
・テラフォーミング 1枚
・抹殺の指名者 0~2枚
・墓穴の指名者 0~2枚
・封印の黄金櫃 0~1枚
・禁じられた一滴 0~1枚
【罠】
・ふわんだりぃずと夢の町 1枚
・虚無空間 0~1枚
・無限泡影 0~2枚
・ハーピィの羽根吹雪 0~2枚
デッキ構築のポイントは?
デッキ構築のポイントについては以下3つにまとめてみました。
・展開するカードは最低限
・手札事故を起こしにくいよう配慮
・相手妨害は必ず必要(特に相手も対抗できないようなもの)
一つずつみていきましょう。
展開するカードは最低限に
基本的に【ふわんだりぃず】デッキはテーマ内で完結するよう作られているテーマであり、他テーマや出張ギミックといった特殊召喚を行うギミックとは相性が悪いのが現状です。
そのため、ふわんだりぃずでの展開に注力する必要があります。
手札事故を起こしにくい配慮
「ふわんだりぃずと旅じたく」が収録されたといっても、実際に回してみるとまだまだ手札事故を起こしてしまうことはあります。そのため、今後も「壺」系のカードは必要でしょう。
「強欲で謙虚な壺」は【ふわんだりぃず】ギミックと他の壺系カード、共に相性が良いカードのため3枚必須ですね。
「金満で謙虚な壺」と「強欲で金満な壺」の採用についてですが、【ふわんだりぃず】デッキに必要なことは「手札の枚数ではなく手札の質」、つまりは手札事故の解消と考えています。
手札事故を解消してくれるカードは6枚カードをめくることができる「金満で謙虚な壺」です。そのため「金満で謙虚な壺」は3枚採用が望ましいでしょう。
「強欲で金満な壺」はデッキ枚数に余裕があれば1枚入れてみても良いと思います。
相手妨害は必須
このデッキは後攻盤面が弱いと言われていますが、実際に私もそう思います。
しかし、妨害性能自体は環境下では悪くないとも思っています。
【恐竜】や【SPYRAL】、【幻影】、【ドライトロン】といった対展開デッキと当たった場合、盤面をそろえられると勝ち目はほとんどありません。
展開を妨害することができれば、たとえ後攻であっても勝利することができるでしょう。
そのためにも「ディメンション・アトラクター」や「浮幽さくら」などの手札誘発を多めに採用しております。
「増殖するG」は「灰流うらら」や「抹殺の指名者」、「墓穴の指名者」と合計7枚の妨害カードで対策されてしまいますが、「冬幽さくら」や「ディメンション・アトラクター」は展開前であれば「墓穴の指名者」くらいしか妨害することができません。
手札誘発を入れて妨害に注力しましょう。
展開例
基本的には「ふわんだりぃず×えんぺん」と「烈風の結界像」という盤面+「ふわんだりぃずと夢の町」をセットし、相手ターンでも展開しつつ妨害していくということを意識できれば良いでしょう。
「ふわんだりぃず×ろびーな」召喚し効果→ふわんだりぃず×いぐるん」をサーチ。
「ふわんだりぃず×いぐるん」召喚&効果→「ふわんだりぃず×えんぺん」サーチ。
「ふわんだりぃずろびーな」と「ふわんだりぃず×いぐるん」をリリースし、「ふわんだりぃず×えんぺん」をアドバンス召喚。
「ふわんだりぃず×えんぺん」と「ふわんだりぃず×ろびーな」の効果を発動→ふわんだりぃず夢の町」をサーチ&「ふわんだりぃず×ろびーな」を手札へ。
相手ターンに「ふわんだりぃずと夢の町」を発動し、「ふわんだりぃず×ろびーな」を召喚し効果+ふわんだりぃず×いぐるん」効果。
「ふわんだりぃず×ろびーな」効果で「烈風の結界像」をサーチ&召喚。
という流れを作れることが理想ですね。
また、「ふわんだりぃずと謎の地図」による追加召喚や「ふわんだりぃずと旅じたく」によって妨害を受けにくくなっていますので、
後攻時はどうするの?
基本的には展開例と同じことを行います。
しかし、展開例のような展開を行う場合は相手の妨害を突破する必要がありますよね。
そのためにも上述した通り、先攻盤面が作られないよう手札誘発で妨害していきましょう。
特に「ディメンションアトラクター」は2021年、2022.01環境にはかなり有効な手段です。
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相手が罠型のデッキの場合はどうするの?
エルドリッチなどの罠型デッキでは「神の宣告」をはじめとした召喚無効や「スキルドレイン」等の効果無効が多いですよね。
これらに関してはサイドカードからサイクロン系の魔法・罠を破壊するしかありません。
エルドリッチでは、「D-HEROデストロイフェニックスガイ」を採用している型もあります。
「ハーピィの羽根吹雪」をセットすると「D-HEROデストロイフェニックスガイ」の効果で破壊してくれることがあります。
すると「ハーピィの羽根箒」をサーチすることができますので、返しのターンに相手の魔法・罠を破壊することができるためオススメです。
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環境で勝利をおさめるには
「ふわんだりぃずと旅じたく」によって大きく強化された【ふわんだりぃず】デッキですが、現環境デッキとどのように戦うと良いのでしょうか。
ポイントは以下3つです。
順番に見ていきましょう。
ディメンション・アトラクター、烈風の結界像を使いまわす
勝つためにはなぜ「ディメンション・アトラクター」と「烈風の結界像」を使いまわす必要があるのでしょうか。
その理由は
・環境デッキのほとんどが墓地を利用すること
・モンスターの特殊召喚を多用するデッキが多いこと
があげられます。
そのため、「ふわんだりぃず」の展開を交えながら、「ディメンション・アトラクター」や「烈風の結界像」を使用することで、相手の展開を妨害することができます。
使いまわすために必須のカード、それは「烈風帝ライザー」です。
「烈風帝ライザー」のアドバンス召喚時の効果で、フィールドや墓地のカードをデッキトップに戻すことができます。
自分ターンだけでなく、相手ターンでも連続的に召喚が可能な【ふわんだりぃず】モンスターはフィールドから離れると除外されるため、「ディメンション・アトラクター」の再利用も行いやすくなっていますよ。
灰流うららを回避しよう
大会環境になるとどのデッキでも必ずと言っても良いほどの採用率を誇る「灰流うらら」。
除外されているふわんだりぃずモンスターがいることで「灰流うらら」を回避することができます。
ふわんだりぃずモンスターの召喚成功時の効果にチェーンを組む形で、除外されているふわんだりぃずモンスターの効果を発動。
除外から手札に戻ってくる効果を使うことで、召喚されたふわんだりぃずモンスターの効果に対して「灰流うらら」を打てなくする方法です。
そこで初動として利用されるカードが以下の3つ。
・「ふわんだりぃずと謎の地図」
・「抹殺の指名者」
・「封印の黄金櫃」
ちなみに「抹殺の指名者」で除外したふわんだりぃずモンスターは、効果は無効化されますが、効果の発動を無効にされたわけではありません。
よって手札に戻すことはできませんが、効果自体に発動はできますので「灰流うらら」を回避する手段となるのです。
後攻時の対応
大会であれば後攻スタートとなることも少なくありませんよね。
先攻スタートでは強い盤面を作りやすいのですが、後攻スタートでは相手が1妨害を作っているだけで、突破することが他のデッキよりも明らかにきついのです。
そのため後攻スタートとなっても相手を妨害できるギミックが必要と私は考えます。
後攻時の戦術について
戦術のポイント
【ふわんだりぃず】デッキはテーマの性質上、他ギミックとの相性が悪いため、流行りの勇者ギミックや「D-HEROデストロイフェニックスガイ」は使用できません。
一番良い方法は「妨害札を初手に引き込む確率を引き上げること」です。
【ふわんだりぃず】モンスターは1体からサーチ&召喚を繰り返すことで、モンスターを展開することができます。
そのため、壺系カードの補助のみでも十分足りるのです。
よってデッキ構成としては「メインギミックを回すカード」と「壺系カード」を最低限にし、他は妨害札を採用する形が良いと思っております。
どんな妨害が良い?
では、妨害札はどんなものが良いのでしょうか。
そもそも、私自身が妨害札には大きく分けて2種類存在すると考えています。
その2種類とは「展開自体を抑制するカード」と「展開後に抑制するカード」です。
2種類の代表例を簡単にまとめてみました。以下の通りです。
【展開自体を妨害するカード】 | 【展開後に妨害するカード】 |
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灰流うらら | ラーの翼神竜-球体系 |
増殖するG | 禁じられた一滴 |
エフェクト・ヴェーラー | 冥王結界波 |
無限泡影 | 拮抗勝負 |
上記は一部のカードですが、【ふわんだりぃず】デッキでは展開自体を妨害するカードの方が相性が良いでしょう。
理由は「ふわんだりぃずはモンスターとの戦闘が得意ではないから」。
【ふわんだりぃず】の下級モンスターはレベル1で統一されており、ステータスが貧弱なのです。
つまり、「烈風帝ライザー」や「ふわんだりぃず×えんぺん」を展開しないと戦闘で相手を除去することができません。
そのため、【ふわんだりぃず】の展開をとめられたとしても次ターンでのチャンスを得るために、
当ブログでの妨害のイチオシカード
今度は【ふわんだりぃず 】での妨害策としてオススメのカードを紹介していきます。先述している「ディメンション・アトラクター」「浮幽さくら」以外を紹介していきます。
ラーの翼神竜-球体系
なぜ「ラーの翼神竜-球体系」なのか。
理由は【ふわんだりぃず】であれば「ふわんだりぃずと謎の地図」の効果によってふわんだりぃずモンスターは追加召喚出来るからです。
相手ターンでも「ふわんだりぃずと謎の地図」や罠カードの「ふわんだりぃずと夢の町」があれば相手ターンでも展開できるため、召喚権争いすることが他デッキと比べても少ないと言えるでしょう。
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D.D.クロウ
「ディメンション・アトラクター」適応中は効果が発動できない場合がありますが、初手に持っていることで墓地利用を止めることができ、有効な場面があるでしょう。
また「ふわんだりぃず×ろびーな」の効果でサーチできる点も評価できる点ですね。
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無限泡影
手札誘発としては優秀で有名なカードですね。
無限泡影を採用する場合は、相手デッキの展開の根本に発動することでより一層の効果が期待できます。
例えば【SPYRAL】においては「SPYRAL-ジーニアス」に対して発動するよりも、「SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス」に使用する方が効果的ですよね(「SPYRAL-ダンディ」として扱う効果を失うため)。
このようにデッキの核となるカードを無効化することで1:1交換以上の効果を発揮します。
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様々なカードを組み合わせてみよう
今回は、【ふわんだりぃず】デッキでの「後攻の戦術」について考えてきました。
「ディメンション・アトラクター」との相性が良いのですが、【ふわんだりぃず】デッキは展開を止められてしまうと、戦闘ではあっさりとやられてしまいます。
優勝するためには、大会環境と各デッキの動きについて把握していくことが必要となるでしょう。
特に「ディメンションアトラクター」や「浮幽さくら」は【ふわんだりぃず】の特権と言っても過言ではありませんし、決まるとスカッとしますよ。
この機会にぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
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