はじめに
【魔弾】は手札から専用の魔法・罠カードを打てる非常にトリッキーなデッキで、相手を惑わせることができる面白いデッキに仕上がっています。
その一方で、「対環境デッキには力が及ばない…」、「大会では勝てないんだよなぁ…」なんてことがよくあります。
しかし、魔弾を愛用するプレイヤーであれば、環境デッキにも勝ちたいですよね。
そこで、今回【魔弾】を組む上で、必要な情報をまとめてみました。
また、2021年の環境デッキに対してもきちんと考察してみましたので、構築に必要な情報を盗んでいってください。
デッキレシピ
デッキを組む際に意識することは、
上記の点を踏まえてのレシピです。(数字の記載がないのは1枚)
【モンスター】 計19枚
・魔弾の射手カスパール 3
・魔弾の射手スター 3
・魔弾の射手 ドクトル 3
・魔弾の射手 キッド 2
・灰流うらら 3
・増殖するG 2
・エキセントリックデーモン
・アストラルクリボー 2
【魔法】計14枚
・魔弾―クロス・ドミネーター 3
・同胞の絆 3
・金満で謙虚な壺 3
・強欲で貪欲な壺
・簡易融合
・禁じられた一滴 3
【罠】計7枚
・魔弾-デスペラード 3
・魔弾-ダンシング・ニードル
・魔弾-ブラッディ・クラウン
・魔弾-デッドマンズ・バースト 2
【エクストラ】計15枚
・ミレニアム・アイズ・サクリファイス
・サウザンド・アイズ・サクリファイス
・No.75 惑乱のゴシップ・シャドー 2
・幻影騎士団ブレイクソード
・魔弾の射手 マックス 3
・リンクリボー
・ハイパースター
・トロイメア・フェニックス
・星杯戦士ニンギルス
・トロイメア・ユニコーン
・トポロジック・トゥリスバエナ
・アクセスコード・トーカー
展開方法
次に、魔弾デッキの回し方について紹介していきます。魔弾は初動の線が細いため、合わせて回すうえでのポイントも載せてみました。
基本的な展開方法
まずは箇条書きで説明します。
- 魔弾モンスターをフィールドに維持(「魔弾の射手 カスパール」をフィールドに存在させることが理想)
- 魔弾モンスターと同じ縦列で魔法・罠を発動し、魔弾カードのサーチ&リソースを確保
- 「魔弾の射手 マックス」を特殊召喚し、魔弾モンスターの展開や魔法・罠カードのサーチを行い妨害を徹底する
基本的には1~3の方法が通常の魔弾展開ですが、通常召喚を無効化されることで、フィールドに魔弾モンスターを存在させることが難しいこともあるのではないでしょうか。
そこで出番なのが、「アストラルクリボー」。召喚権をつぶされたとしても、アストラルクリボーを特殊召喚し、「同胞の絆」で魔弾モンスターを展開することができる可能性があります。
また、手札に魔弾魔法・罠カードがない状態だった場合に、妨害を構えることができなくなってしまいますが、「アストラルクリボー」を展開することで、「 No.75 惑乱のゴシップ・シャドー 」をエクシーズ召喚し、相手を妨害することが可能です。
展開する上での注意点
魔弾の初動としては、最低限なんとしても魔弾モンスターをフィールドに存在させることです。
魔弾の魔法・罠カードはどれも強力なのですが、魔弾モンスターがフィールドに存在しなければ発動できません。
欲を言えば「魔弾の射手カスパール」が望ましいですが、まずは一体きちんと魔弾モンスターを出すことが必要です。
また、「金満で謙虚な壺」の登場によって、初手の事故率の軽減を図るようになりましたが、「金満で謙虚な壺」を発動するターンはドローができなくなりますので、「魔弾の射手キッド」との相性が少し悪いので、その点は気を付けましょう。
魔弾の弱点
魔弾デッキの弱点について語っていますので、下記のページをどうぞ!
2021年デッキを組むときのポイント
では、デッキを組むときにはどのようなことを意識するのが良いのでしょうか。魔弾デッキを使用するからこその視点で、私自身としては以下の三つを意識しています。
- 魔弾デッキの長所と短所を十分に理解すること
- 環境デッキ達が展開するときの共通点は何か
- 灰流うららへの対策
それぞれについて、解説していきます。
魔弾デッキの長所と短所を十分に理解すること
これはどのデッキを使う上でも当たり前のことですが、魔弾デッキとは何をするデッキなのか、どういう戦術が得意で、何をすることが苦手なのかをまず整理しましょう。
長所・短所への理解がなければ、いくら強いカードを入れていも、使いどころがわからなかったり、手札が良くても最終的には負けに繋がることもあります。
環境デッキ達が展開するときの共通点は何か
「後攻から捲る」ということが苦手な【魔弾】は、【エルドリッチ】のような先攻で罠カードをセットされてしまうデッキや、【SPYRAL】のような先攻盤面で、大量の妨害を構えられてしまううようなデッキが苦手です。
そのためにも、1枚で複数のカードを破壊できる「ライトニング・ストーム」をサイドから投入するという策もあります。
しかし、それらのカードを引けなかった時には勝利することが難しくなってしまいますし、「各デッキに対しての対策カードを入れる」という方法は非効率に思います。
そこで、環境デッキ全体を通して、「各デッキの強みはどのように形成されていくのか」「どのような共通点があるのか?」という視点で考える必要があります。
今回は、展開型デッキである【SPYRAL】、罠デッキである【エルドリッチ】、モンスターと伏せカードにも干渉できる【鉄獣戦線】を例に考えていきましょう。
つまり3つのデッキの共通点は…
上記は考え方の一例ですが、その都度環境デッキの共通点は何か?という視点で、デッキを考えると環境デッキと渡り合えるものになるかと思います。
灰流うららへの対策
様々な妨害をうけてしまう【魔弾】デッキですが、「灰流うらら」が何よりもきついと思っております。
理由は、魔弾モンスターを展開できないから。
【魔弾】デッキのリソース確保は、「魔弾の射手ドクトル」+魔弾モンスターを並べておくことです。
もちろん2ターンあれば、2体並べられるという理屈もありますが、現環境では展開される前に除去されてしまいますので、リソース確保をするためにも「灰流うらら」への対策は十分に練るべきでしょう。
2021年の環境デッキを倒すための方法
先日、2021.10のリミットレギュレーションが発表されましたね。今回の制限改定を経て、今後の環境デッキはモンスター効果で展開するデッキがトップ層に増えるのではないかとと考えています。
この考えを踏まえて、具体的には
・恐竜
・SPYRAL
・プランキッズ
・エルドリッチ
・鉄獣戦線
・フェニックスや勇者などの出張ギミック
このあたりが上位層を占めると考えています。そうです。先攻有利に働くのではないかと…
これらのデッキに勝つためには、こちらが後攻の時は相手に先攻展開させないこと、初動を確実に止めることです。
基本的に後攻時の【魔弾】は1ターン目が勝負だと思っています。「先攻展開を全力で止める」ことで、後攻1ターン目がまるで先攻をもらったようなプレイングにつけることでしょう。
今回は、まるで後攻を先攻にするようなカードをピックアップしていきます。もちろん遊戯王は運用素も少なからず含まれていますので、そこはご理解いただければと思います。
環境デッキ対策として【魔弾】デッキでのオススメのカード
いくつか有効なカードをここでは挙げていきます。
・ニビル
代表的な展開型のデッキのメタとなるカードです。
・カオスハンター
相手の除外だけを一方的に封じるカードです。サーチはできませんが、攻撃力の低い魔弾デッキではアタッカーとしての役割も担えます。
・ノーマテリア
初手に手札に持っていれば、すごく強い味方です。あらゆる召喚方法の素材にできないため、完全に1ターン足止めすることができます。
・禁じられた一滴
相手の効果モンスターをほとんど確実に無効化できる優秀なカードです。また、攻撃力も半減してくれるため、攻撃力の低い魔弾モンスターとは相性の良いカードです。
D-HERO デストロイ・フェニックスガイは倒せる?
もちろん、立ち回りやリソースの確保はできることが前提の話ですが、【魔弾】にとって、「D-HERO デストロイ・フェニックスガイ」はそこまで脅威とはならないと思っております。
理由は簡単で、「魔弾-ダンシング・ニードル」での除外が狙えることや「魔弾-デビルズ・ディール」によって破壊効果を防ぐことができるからです。
ただし、「D-HERO デストロイ・フェニックスガイ」の最大の長所である、復活効果が何度も続くとボードアドバンテージを取られることに繋がりますので、1回で確実に除去しておきたいところではあります。
デュエルの流れを読み切ろう!
魔弾デッキはリソース確保ができることで輝くデッキです。
環境デッキほどのパワーや展開力はありませんが、トリッキーなデッキだからこそ魅力があります。
手札誘発や効果無効されるだけで、立ち回りが難しくなることもありますが、このデッキをうまく扱うには、「デュエルの流れ」を読み切ることにあると私は思っています。
このデッキを使えるようになるとプレイングの成長が期待できると思いますので、「もっとデュエルをうまくなりたい」という人は、ぜひ魔弾デッキを組んでみてはいかがでしょうか。
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